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【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.12:薬王院(天台宗)】

【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.12:薬王院(天台宗)】

 薬王院は、弘前市笹森町の東照宮西隣にあり、二代藩主信枚が東照大権現(徳川家康)を祀る東照宮の別当として建てたもので、院号の薬王院は、薬王菩薩、薬師如来に由来し、ともに良薬を施し与えて衆生の病苦、厄難を払う仏です。藩の祈願所でもあった天台宗の由緒ある寺院で、報恩寺、袋宮寺(新寺町)、神宮(尾上町)とともに「天台四山」といわれています。

 薬王院と東照宮の境内は、東が土渕川、北に二階堰、西南に堀をめぐらし、南側には千手院、観行院、延命院、成就院、教王院、東照宮の南東に寿福院など塔頭(たっちゅう)六坊があり、寺領二百石、千寿院などにはそれぞれ十五石を与えられ、立派な寺院街を形成していました。ところが開山後、どうした訳か寺院、坊とも取り壊されて廃院となり、三代信義の時に再興し天台宗総本山・京都延暦寺の末寺となっています。

 建てたり壊されたりと栄枯盛衰が激しかったせいか、創建当時の詳しい記録や寺宝はありませんが、満天姫が輿入れの際に持参し愛用した「切紋字香炉」(きりもんじこうろ)が残っています。高さ四〇センチ、直径二五センチの丸型のしんちゅう製で、徳川家の葵の紋が付いています。

(「こころ 津軽のお寺さん巡り 弘前編」より抜粋。)

#弘前公益社#津軽のお寺さん巡り#薬王院#天台宗

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